メー ルマガジン「ベトナム株・経済情報」
VOL.324

2015.06.3

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CONTENTS
 
01. ディジワールド、8月までにホーチミン証取上場へ
02. 週間☆アクセス数上位ランキング!
     特集(2015年5月25日~2015年5月31日)  
03. 噂のうわさ話
    ナムロン投資[NLG]
04. サイゴン・街角風景  
   「チャウドックのチャム族村とモスク」

01. ディジワールド、8月までにホーチミン証取上場へ

  携帯電話、タブレット、ノート型パソコンなどポータブルデバイスを中心に販売する
テーゾイソー株式会社(ディジワールド=Digiworld、本社:ホーチミン市)は、
22日に開催された2015年定時株主総会で、今年7月~8月を目処に
ホーチミン証券取引所(HSX)へ上場する計画を明らかにした。

  株主総会での発表によると、2014年の売上高は前年比+59.5%増の
4兆8766億VND(約277億円)、税引後利益は前年の2.5倍にあたる
1279億VND(約7億3000万円)で、1株当たり利益(EPS)は1万4607VND(約83円)となっている。

  今後、割当比率1対1.2の無償増資を実施し、更に2014年配当として額面比30%の
株式配当を実施する。これにより、同社の資本金は3060億VND(約17億4000万円)に増加する見通しだ。

  2015年業績見通し(自社予想ベース)では、売上高が前年比+23%増の6兆VND(約340億円)、
税引後利益が同+25%増の1600億VND(約9億1000万円)と見込まれている。
配当は額面比40%の見通し。売上高のうち、携帯電話による売上高が65~70%を占めており、
ノート型パソコンは30~35%、オフィス機器が5%となる。

  2015年第1四半期業績は、売上高が前年同期比▲7.5%減の9400億VND(約53億円)、
税引後利益が同+6.1%増の311億VND(約1億7700万円)で、年間計画達成率はそれぞれ15.7%、19.4%だった

  2015年事業計画の中で注目すべきは、同社が第3四半期に米国で発売予定の
スマートフォン「Obi」の独占販売契約を結んでいることだだろう。「Obi」は、
ペプシコーラ社長やアップルコンピュータ最高責任者(CEO)を歴任したジョン・スカリー氏が開発する
新しいブランドのスマートフォン。米国での発売から1か月後、ベトナムにも上陸する予定だ。

  なお、ディジワールドは、◇エイサー(Acer)、◇エイスース(ASUS)、◇HP、◇デル(Dell)、
◇東芝、◇サムスン(Samsung)、◇ゲートウェイ(Gateway)、◇ジーニアス(Genius)、
◇ロジクール(Logitech)、◇ベルキン(Belkin)、◇APC、◇レノボ(Lenovo)、◇富士ゼロックス、
◇ノキア(Nokia)、◇アルカテル(Alcatel)、◇リコー、◇Wiko、◇小米科技(Xiaomi)と
正規代理契約を結んでおり、これらブランドの正規品を小売販売している。

 

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02.  週間☆アクセス数上位ランキング!(2015年5月25日~2015年5月31日)

このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報(www.viet-kabu.com)の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位
FLCグループ、ベトナム初の7つ星リゾート案件を着工―ビンディン省
[2015/05/25 18:05 JST更新]

http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/150525060205.html

 
FLCグループ[FLC](FLC Group)は23日、南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市ニョンリー村で、
ベトナム初の7つ星リゾート案件を着工した。同リゾートは、2016年第1四半期にも開業する見通しだ。

  同案件は、「ベトナムで最も美しい夕日が見られる場所」と評される海辺の用地(300ha)に建設され、
7つ星リゾートのほか、18ホールのゴルフ場、5つ星ホテル、レストラン、国際会議センター、
娯楽施設などを併設する。同案件の投資総額は3兆5000億VND(約194億円)で、うち70%を
ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)が融資する。

  FLCグループは、2014年5月にも北中部タインホア省サムソン町で、18ホールのゴルフ場と
5つ星ホテルを備える高級ゴルフリゾート複合案件(200ha)を着工。約1年の工事を経て、
4月30日に同案件の一部となる国際会議センター、ゴルフ場、リゾートが竣工した。


2 位
サベコ、株主が上場を催促―サベコビル建設も
[2015/05/29 18:44 JST更新]

http://www.viet-kabu.com/news/vietselect/150529011207.html

   サイゴンビール・アルコール飲料総公社(Saigon Beer Alcohol Beverage Corporation=サベコ)が
開催した2015年定時株主総会(5月28日)で、多くの株主から、ブランド認知度を高めるため、
サベコの証券所への上場、及びサベコビル建設を早期に実現すべきとの意見が出された。

  これについて、サベコのファン・ダン・トゥアット社長は、政府の保有比率が89.59%に上っており、
上場条件を満たしていないと説明。サベコビル案件については、自社が使用する床面積が
全体の3%以下で、残り97%を賃貸することになるが、規定により同社は他分野への参入が
制限されているため、新たな合弁会社設立が必要となる。現在、この新会社設立計画を商工省に
提案している段階だ。

  情報筋によると、商工省がサベコにおける政府保有比率を現在の89.59%から36%へと
引き下げる案を政府に提出しているという。現在、サベコ株取得の意向を示している投資家として、
サイゴン証券[SSI](Sai Gon Securities)、◇アインズオンコンサルティング投資
(Sunshine Consulting And Investment)、◇ドゥックビングループ(Duc Binh Group)などの
国内投資家のほか、◇アサヒビール、◇蘭ハイネケン、◇米SABミラー、◇タイ・ビバレッジ(ThaiBev)などの
海外投資家の名も挙がっており、いずれも戦略的パートナーとなることを希望しているようだ。

  サベコのファン・ティ・ホン・ハイン社長は、海外メーカーの参入で国内ビール市場の競争が
激化している中、2016年からの特別消費税引き上げが売上への圧力となるほか、
偽造防止印紙の貼付義務付け案が実施されれば経費がかさむため、
利益が減少する可能性があるとしている。

  なお、サベコは2015年事業計画で、売上高を前年比+3%増の31兆7210億VND(約1800億円)、
税引後利益を同+8%増の3兆2910億VND(約187億円)に設定している。株式配当は
額面比30%で実施する予定。


3 位
上場製薬会社12社統計、第1四半期業績伸び悩む
[2015/05/28 16:23 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/vietselect/150528012305.html

  上場製薬会社12社が発表した2015年第1四半期財務諸表によると、多くの企業の業績が
前年同期に比べて伸び悩んでいる。12社の第1四半期売上高は合計2兆4740億VND(約140億円)、
親会社株主帰属利益は合計2710億(約15億4000万円)で、前年同期に比べて小幅な上昇に留まった。

  12社のうち、第1四半期売上高が前年同期に比べて最も増加したのは、チャファコ製薬[TRA]で、
前年同期比+37%増の4610億9500万VND(約26億円)。その他、S.P.M製薬[SPM]
カイレイ獣医薬品[MKV]イメックスファーム医薬品[IMP]の3社の売上高伸び率も同+20%を超えた。

  一方、前年同期に比べて売上高が最も減少したのはドメスコ医療輸出入[DMC]で、▲44.4%減の
2594億9600万VND(約14億7000万円)に留まった。12社中売上高トップのハウザン製薬[DHG]も、
前年同期比▲8.7%減の6690億8300万VND(約38億円)となっている。

 <上場製薬会社12社の売上高の推移>

  親会社株主帰属利益については、4社が前年同期比で増加したが、8社が減少した。
親会社株主帰属利益が最も伸びたのはTRAで、前年同期の2.18倍にあたる
95億9300万VND(約2億2500万円)に達した。一方、最も減少したのはMKVで、
前年同期の17億3200万VND(約980万円)から▲11億6400万VND(約660万円)の赤字に転落した。
親会社株主帰属利益が赤字となったのはMKVのみとなっている。

<第1四半期12社の親会社株主帰属利益の推移>
 

企業 第1四半期 前年同期比
チャファコ製薬[TRA] 395億9300万VND(約2億2500万円) 2.18倍
イメックスファーム医薬品[IMP] 258億3700万VND(約1億4700万円) +19.3%増
ハタイ製薬[DHT] 69億8300万VND(約4000万円) +18.1%増
クーロン製薬[DCL] 125億9700万VND(約7200万円) +9%増
ファーメディック製薬[PMC] 147億2200万VND(約8400万円 ▲0.5%減
ハウザン製薬[DHG] 1120億0900万VND(約6億3600万円) ▲5.4%減
ドメスコ医療輸出入[DMC] 275億3800万VND(約1億5600万円) ▲8.4%減
OPC製薬[OPC] 224億3000万VND(約1億2700万円) ▲9.9%減
S.P.M製薬[SPM] 92億1100万VND(約5200万円) ▲28.2%減
フォンフー製薬[PPP] 10億0600万VND(約570万円) ▲32.9%減
カントー殺虫剤[CPC] 2億4400万VND(140万円) ▲78.3%減
カイレイ獣医薬品[MKV] ▲11億6400万VND(約660万円) 前年同期:17億3200万VND (約980万円)の黒字

 

 

 

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03.  噂のうわさ話

※くれぐれもお取り扱いにご注意ください!!
現地投資家は何を考え、何に基づいて投資をするのか?
いろいろと推察しながら、しかし、あくまでも「噂として」
お楽しみください。
 
※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、
毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「
ベトナム株・経済情報」の
過去記事をご提供いただいたものから「ベトナム株・経済情報」
が独自に選んだ、
おもしろい噂を組み合わせて掲載しています。

グローバルリンクアドバイザーズ株式会社については、
こちらをご覧下さい。
http://www.gladv.co.jp/members/vietnam/index.html
「ベトナム株通信」については、こちらをご覧下さ い。
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______________________________
 
ベトナム現地投資家のうわさ話・ナムロン投資[NLG]
の巻

(2015年6月3日 発行ベトナム株通信 第2564号)
______________________________


ナムロン投資[NLG]

  ナムロン投資[NLG](Nam Long Investment)は5月中旬、低所得者向けマンション
「E Home 4」のB3・B4棟を発売した。1戸の販売価格は4億7500万VND(約270万円)の
手ごろな水準に設定されているため、販売開始から僅か1週間で成約件数150件となっている。

  「E Home 4」はホーチミン市に隣接する東南部ビンズオン省トゥアンアン郡にある12.6haの敷地で
展開されている。合計1404戸規模で、公園、プール、コミュニティハウスなどを併設する。
2014年に最初の4棟を発売し、間もなく完売した。これら4棟は既に引き渡されており、住民の入居で
活気溢れる一角となっている。

  同案件は、工場が密集する地域に位置するため、工場労働者からの需要が多い。
全ての物件は低所得者の住宅購入支援を目的とした融資枠30兆VND(約1690万円)の条件を
満たすため、物件購入者はベトコムバンク[VCB](Vietcombank)をはじめ、NLGが提携している
商業銀行から低金利で住宅購入用資金を借入れできる。
 

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04.  サイゴン・街角風景

毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「サイゴン・街角風景」。
今週はJoより、「チャウドックのチャム族村とモスク」のお話です。

4月末の連休にスタッフの結婚披露宴がメコンデルタ地方アンザン省ロンスエン市であり、
ホーチミンからバスで片道5時間程揺られ行ってきました。アンザン省にはこれまで行ったことが
なかったのですが、チャウドックにチャム族の村がありそこにたくさんのモスクがあることを思い出し、
披露宴の後ローカルバスで一路チャウドックへ向かうことにしました。

チャウドックはロンスエンから西に1時間半程度、西側をカンボジアと接する国境の街です。
人口は約13万人、主要民族のキン族のほか、チャム族、ホア族(華人)、クメール族(カンボジア系民族)
などが暮らす多民族な町です。その町の中心を流れるメコン川の支流のハウ川(後江)の対岸一帯が
チャム族村と呼ばれています。

以前にホーチミンのイスラム教徒の話をこのコラムで書いたことがありますが、
簡単にもう一度ベトナムのチャム族とイスラム教についておさらいしてみましょう。

・チャム族は2~17世紀までベトナム中部でチャンパ王国という独立国家を運営。
・10世紀に国王がヒンドゥ教からイスラム教へ改宗したことでイスラム教徒が増加
・現在チャム族が信仰する宗教は土着ヒンドゥ教、イスラム教、その2つが融合したバニ教。
・ヒンドゥ教、バニ教を信仰するチャム族は中南部沿岸地方に居住。
・イスラム教を信仰するチャム族はホーチミン市とその周辺省およびアンザン省に居住。
・ベトナムのイスラム教徒にはこのほかに、少数のクメール系、インド系も。
・ベトナムのイスラム教徒人口は推定5万~16万(全人口0.075%~0.2%)。

それにしても元々ベトナム中部に住んでいたチャム族が、最も西に位置するアンザン省に
多数住んでいるのは
なぜなのか、と思い調べてみると、現在ベトナムの主要民族である
キン族との戦いに敗れたチャム族は、チャンパ王国から集団で主に現在のベトナムのアンザン省や
カンボジアのコンポンチャム州に移住したのだそうです。コンポンチャムという地名は「チャム族の港」
という意味だそうなので、チャンパ王国は滅んでしまいましたが、いまもコンポンチャムにチャンパ王国が
受け継がれていると思うとなんだか感慨深いものがあります。

そしてベトナムにおける最大のチャンパ王国の末裔が住んでいるのが、このチャウドックの
チャウヤンと呼ばれるのチャム族村です。チャム族村に入ると、キン族の居住区では

見られない木で作られた独特の様式の家があり、ほとんどの住人が男性はハッジ(白い帽子)、
女性はヒジャブをかぶっているため、一瞬、別の国に来たかのような錯覚に陥るほどです。
道を歩いている人、バスを待っている人みな同様の格好をしています。唯一道端の物売りの
多くはキン族のようで普通のベトナム人に見えました。



このチャム族村には大小の多くのモスクが点在しています。最も有名なのが
ムバラクモスクです。ちょうど礼拝の時間だったようで大勢のイスラム教徒の男性が
お祈りを捧げていました。モスクにいた青年にベトナム語であれこれ質問していると、
このモスクを管理している人が通りがかったので紹介してくれました。その長老が
まず発した言葉が「あなた何教?」という質問でした。そこはモスクなので当然
「私イスラム教徒」です、といえば、話は盛り上がったのかもしれませんが、
「イスラム教徒ではないですが日本人です」というと、日本にイスラム教徒の
知り合いがいるとのことで、いろいろお話をさせてもらいました。



容赦なく照りつける外の日差しとは対称的にモスクの中は風通しがよくひんやりとしていました。
私がチャウドックのチャム族村を訪れようと思ったのは、少数民族が主要民族中心の
生活環境や社会の中でどれだけ民族としてのアイデンティティを保持しているか、
また居住国以外の同一民族との間でどのような交流をしているかなどに興味があったほかに、
単純にモスクは美しい、ということがあります。下の写真は天井をとっただけですが、この緑色の
色加減と小窓や装飾の可愛らしさには見とれてしまいます。またその下の写真はこれもただの
ドアなのですが、ドア枠に鉄線で描かれたモスクとイスラム教のシンボルである三日月と星が
可愛く描かれていて、見ていて飽きません。



このチャム族村では伝統的に刺繍や織物を生産しており、ホーチミン市で
観光用に販売されている刺繍のお土産製品なども元々はチャム族の人々が
この村で作ったものを広めたと言われています。たしかに15年程まえに市内の
おみやげ屋さんの刺繍のブースではチャム族のオーナーが多くいましたし、
値段交渉などになると、ガイド役のベトナム人もわからないチャム語(?)で
オーナー同士がやりとりしていたのを覚えています。また、この村では遠い親戚が
同じイスラム国のマレーシアに居住している人も多く、イスラム教の勉強に行ったり、
子供たちを留学させたり、刺繍製品をマレーシアに輸出したりもしているそうです。

photo by Jo

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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。

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